お店のコンセプトや立地条件などを検討
居酒屋の経営を始めたい際には、どのようなお店を作るのか、どこにどの程度の規模で作るのかをじっくりと検討する必要があります。
居酒屋は数も多く、チェーン店をはじめ様々なお店があるので競争に負けないよう、個性を打ち出したり、差別化を図ることが求められたり、競合店がない場所などに出店する必要があるからです。
もっとも、競合店がないといってもお客さんも来ないような場所では意味がありません。
マーケティング調査を行い、地域に住む人や働いている人や会社などの業態や種類、駅近や道路沿いならどんな方が利用しているかなどをリサーチして、居酒屋のニーズがあるのかや、どんなタイプのお店を出せば集客が期待できるかを検討しましょう。
メニューやサービスを決めコストなどを検討
マーケティングなどを重ねて十分に分析をした結果、お店のコンセプトや立地、ターゲット層などが決まったら、それに合わせたメニュー作りやサービスの内容を詰めたり、どのくらいのコストをかけるのかなどの計画を入念に立てていきます。
地域の環境やターゲットにしたい客層により、見込める客単価が異なってきますし、利用しやすい価格帯やコスパで満足が得られる設定にしないと集客が期待できないことも考えられます。
一方で料理やお酒にこだわりを持ちたい場合や、サービス内容で他店と差をつけたい場合にはコストを含めて、その料理やお酒、サービスの質をいかに保っていき、顧客からの信頼を得てリピーター獲得につなげるかも戦略を練りましょう。
スタッフの採用について検討
居酒屋の経営において近年一番の悩みといってもいいのが、働き手の不足です。
お客さんはたくさん入って景気がいいはずなのにスタッフの数が足りずに、回転が悪くなる、サービスの質が落ちて評価が下がるなどの悪循環が生じることもあります。
どの業界でも労働力不足となっているため、時給を上げないと応募してくる人もいない、他の業種やお店に移られてしまうなどの事情もあり、人件費がかさむのも悩みの種です。
カウンター席だけの小さなお店から始めるなら店主一人での切り盛りや、奥様と夫婦ふたりで経営するといった方法も考えられます。
ですが、テーブル席を設けたり、お座敷などを設けるとなればそうはいきません。
立地を決める際にはスタッフが確保しやすいかも考えて決めることが、近年は求められています。
たとえば、大学や専門学校の近くや学生街の一角であれば、学生アルバイトが確保しやすいなどのメリットがありますので、人材の確保も念頭に置いたマーケティングを実施しましょう。