投稿者: 気になる居酒屋の現状
居酒屋の現状として社会的にも注目されているのが、労働力不足です。
飲食業界や他の業界でも大きな問題になっていますが、少子高齢化の流れで労働人口が減っているうえ、外国人労働者においても言葉の壁や文化の壁だけでなく、時給の問題などもあって応募者が減少していると言われています。
コンビニやファミレスの中には営業時間の短縮などを打ち出す業界もあるほどですが、居酒屋では創意工夫のもとで頑張って営業を続けているお店が少なくありません。
また、居酒屋の現状としてもう1つ気になるのは競争の激化です。
大手チェーン店をはじめ、地元のお店や個人店などがひしめき合い、お客さんの取り合いで低価格競争を繰り広げることで、経営体力が低下してしまうケースもあります。
格安競争や利用客の減少で経営が悪化してしまう打開策として、他店との差別化や独自の戦略を打ち出す居酒屋も増えてきています。
人手不足を機械化やチームワークで補う
労働力が集まらないという人手不足を補うためにITシステムの導入や自動化、機械化を進めるとともに、人でないとできないサービスに人材を特化させて、効率的でスピーディーなサービスとおもてなしの融合を図り、集客アップやリピーター増加に結びつけているお店もあります。
オーダーをタブレット端末や顧客が自らオーダーするテーブル設置の専用の端末を使うことでスマート化して、スタッフの作業負担を軽減させるとともに、オーダーミスを防ぎ、スムーズに厨房にオーダーが届けることができるようになります。
厨房では機械に頼れる部分は機械で作るなどし、人の手が必要な部分や最後の仕上げに特化するなどして専門の調理技術を持つスタッフが雇えない時にも対応できるようにしています。
人手が少ない中でも最新のシステムを使いながら、スタッフが接客その他の作業に集中できる環境が作られ、互いに助け合うチームワークも高まります。
機械の導入で手間が省ける分、接客に力を入れることができ、利用客の満足度が高まって集客やリピーター増加に繋がります。
ランチ営業が夜の集客アップや収益アップに繋がる
競争激化による利用客の減少や、食材などの価格高騰によるコスト増加を補うために、最近ではランチ営業を始める居酒屋が増えています。
夜の営業で使いきれなかった食材や余ってしまった食材を使ってランチを提供することで経費の無駄を省いて収益につなげるととともに、お手頃価格で美味しいランチを食べた客が夜も足を運んでくれるなど、新規顧客の獲得にも繋がって収益アップが目指せるのです。